恋の魔法。











「これじゃヨシが寒いよ!
あたしなら
気にしなくていいから!」

「気になるよ普通。
女の子は体を
冷やしちゃいかんのです」

「でもヨシが風邪引く方が
あたしはやだよ」

「ったく…
本当由梨は人の
心配ばっかして…。
じゃあ、俺は
こーするからいい」







あたしはヨシに
そっと引き寄せられ、
その温もりに包まれた。












「…ヨシのスケベー」

「なんとでも言え//」

「ふふ。
うそだよ。
ありがとう」













こんなの結局
あたしの方が
あったかいのに…。








人のことばっかり
考えてるのは
ヨシの方だよ。







まだ付き合って
2日しかたってないのに、
もうこんなに好き。





明日にはきっと
もっと好きになって、

明後日にはもっともっと
好きになるんだろうな。













「ねえヨシ?」

「んー?」

「あたしヨシに会えて
良かったよ」

「うん。俺も。」









あたしはしばらくそのまま
幸せを噛み締めていた…。