恋の魔法。









ガラっ










「うそ!
なんで!?」

「声聞いたら
顔見たくなったんで
来てしまいましたー」

「えー!
すぐ行くから待ってて!!」











風呂上がりの部屋着のまま
どたばたと家を出る。









来るって言ってくれれば
ちゃんと着替えといたのに!





でも今から着替えるなんて
できるわけがない。





だってヨシがそこにいるのに。







着替えなんかしてたら
時間が勿体ないでしょ?














「お待たせっ」

「そんな待ってないけど…
なんでそんな
寒そうな格好で
出てきたんだよー」







そう言ってヨシは
自分の上着を
あたしにそっとかける。