「え~!
いくらなんでも
1日って!」
「いーの!
オレらの場合
この1日は今まで
すっごい苦労して
たっくさん悩んで
やっと迎えた
価値のある1日だろ?」
「…うん。そっか!
ふふっ!
あたしこれどこかに
貼ろうかな」
「えっ、じゃあオレも!」
やっぱりいつも
持ち歩いてるものに
貼っておきたいな。
「ケータイ…
は、さすがに目立つか」
「あ、じゃあここは?」
ヨシはあたしの携帯を
ひょいと取り上げ、
電池パックのフタの裏に
プリクラを貼りつけた。
「ここなら見えないっしょ?」
「うん!
じゃあヨシのにはあたしが
貼ってあげるー」
「おぉ、さんきゅ//」
…それでも、やっぱり。
「はい、できた」
「おっしゃ。
じゃあ帰るか。
次は塾がない日に
どっか遠出しよう」
「うん!約束ねっ!」
やっぱり、あたしは
堂々とプリクラを貼りたい。
ヨシはこんなにあたしを
大事にしてくれてるのに、
その関係を否定するなんて…
あたしはいやだ。
明日…
明日、ちゃんと言おう。
みんなに。

