「うい~~す」
「あっ咲哉ぁ!」
「ねえ咲哉~
久しぶりにみんなで
カラオケでも行こうよぉ~」
「おーいいねえカラオケ」
「あたしいいかんじの
レストラン見つけたの!
食べに行かない?」
「ん~どうしよっかなぁ」
「咲哉!
ボウリングとかどう!?」
「ボウリングも
最近行ってねえな~」
…なるほど。
あそこまでうっとうしければ
偽物の彼女も
欲しくなるかも。
みんなあんな
見るからに不良な
かんじのやつの
どこがいいんだろ。
…所詮みんな顔か。
確かに神田咲哉はよく見ると
整った顔をしている。
「おい咲哉っ!
そんな女子とばっか
話してっから
彼女、見てんぞ~」
あたしはチャチャを入れた
男子を一瞥して
視線を窓にうつした。
…中学生か。