大丈夫かな?

 かなり、きつそうだったし、熱・・・とても、高いのかな?



 気になって仕方なくて、授業中もそのことばかり考えていた。

 休み時間が待ち遠しくて、落ち着かなかった。

 

 光くんのことが、心配でたまらない。



 でも、お互いの教室は遠くて、保健室はさらに遠かった。

 だから、四時間目の授業の終了のチャイムが鳴り響いたときは、思わず、安堵して、すぐに席をたった。



 やっと、光くんのところにいける。



「どこいくの、陽菜? お昼は?」



 気がついた親友の理佳が、声をかけてきた。

 私は足早に教室の入り口に向かいながら、言葉を返した。



「ごめんね。先に食べてて、ちょっと、七組にいってくる」

「七組? なんで?」



 理佳が首をかしげる。ちなみに、私は一組で、光くんが七組。



「あとで、話すね」

「ちょ、陽菜」



 私は教室の外に飛び出した。

 人の間をすり抜けるように、歩く。

 渡り廊下を挟んだ隣の校舎が、光くんのクラスの七組だ。