俺達は、特攻服を着て、奴等を待っていた。 だけど、一向にくる気配がない。 バイクの音すらしない。 ……可笑しい。 直感的にそう思った。 「……遅いですね。予告から3時間も経ってますよ」 爽がポツリと呟く。 「……さすがに可笑しい。」 那月も、いつもの麗桜に甘えてる可愛い声なんかじゃなく、低い声で呟く。 「……ねぇ。まさか、罠……とかじゃないよね?」 「あ゛?」 綺羅が奇妙な事を言う。