「なんで? 聞いてよ。俺、この学校に好きな子居るから、だから……」
「へぇ、そうなんだ。わかった、わかった、よしよし」
適当に返しながら、空いている方の手で、私の手首を握ったままの冬以のそれを剥がそうと試みる。
けれど冬以は離してくれず、それどころか一層きつく握り締められた。
「『好きな子』が誰か聞かないの?」
「聞かないよ。冬以が誰を好きだろうと私には関係ないもん。興味ないし」
平静を装って答えてはみるものの、変な汗が首筋を伝う。何だこれ?
「アイツとまだ、付き合ってんの?」
「え? 私のこと? 急に話題変わった」
おっかしぃー、なんて。わざとらしく笑い飛ばしてみる。
「話題変えてなんかないよ、続きだよ」
「う……」
冬以に――
私なんかの浅はかな誤魔化しは効かない。
「へぇ、そうなんだ。わかった、わかった、よしよし」
適当に返しながら、空いている方の手で、私の手首を握ったままの冬以のそれを剥がそうと試みる。
けれど冬以は離してくれず、それどころか一層きつく握り締められた。
「『好きな子』が誰か聞かないの?」
「聞かないよ。冬以が誰を好きだろうと私には関係ないもん。興味ないし」
平静を装って答えてはみるものの、変な汗が首筋を伝う。何だこれ?
「アイツとまだ、付き合ってんの?」
「え? 私のこと? 急に話題変わった」
おっかしぃー、なんて。わざとらしく笑い飛ばしてみる。
「話題変えてなんかないよ、続きだよ」
「う……」
冬以に――
私なんかの浅はかな誤魔化しは効かない。



