それからもう少し練習して、今日の部活は終わった。



「♪、♪♪〜…」



帰り支度をし、音楽プレイヤーを弄りながら歩いていた俺。



「……っ!」



「…キャッ!!」



その時、音楽プレイヤーに視線を落としていた俺は、横から歩いてくる人の気配を察知するのが遅れてしまった。



ハッと気付いた時にはもう遅く、誰かがぶつかってくるのを避ける間もなかった。



「だ……大丈夫!?」



すぐさまイヤホンを耳から外し、俺にぶつかって尻もちをついてしまった人を見る。



「いっ……たぁ、」



なんとそこには…



すごく可愛い女の子がいた─