そう言って笑顔を浮かべた彩菜ちゃんを見て、俺はドキッとした。
まるで…
初めて会った日のように─
「…うん、そうだね。今度はどこ行こうか?水族館?あ…映画とかもいいかな。それと買い物とか…」
だんだん激しくなってくる胸の鼓動を誤魔化すように、笑いながら話す。
「いいですね…全部楽しそう。有加ちゃんと新山くんも誘わないと…」
…そうだ。
今は観覧車という密室で、彩菜ちゃんと2人きり。
このドキドキは、こんな状況に慣れてない俺が緊張してるからなんだ…!
現に今、有加と晴輝の名前が出て少し落ち着いたし─
「水嶋くん。」
「…え?あ、な…なに?」
ごちゃごちゃする頭の中を頑張って整理していると、さっきの嬉しそうな笑顔とは一転した不安げな顔をした彩菜ちゃんがこんなことを言った。
「…私たち、これからもずっと、お友達でいられますよね…?」

