閉園時間は夜の7時。
まだまだ余裕だ。



「2人ずつ…だよな?俺と晴輝、彩菜ちゃんと有加でいい?」



俺がそう聞くと、何故か晴輝が顔をしかめた。



「な…なに?」



「…朝人、野郎2人で観覧車乗って何が楽しいんだよ?」



あ…そっか。



「新山の言う通りだ。朝人、お前は彩菜と乗れ。俺が新山と乗るから。」



「…そうだな。それが一番いい。ほら、行った!」



意味深な笑みを浮かべた晴輝と有加に背を押され、俺と彩菜ちゃんは観覧車に乗り込んだ。