約束の星




「今日は本当にいい天気ですねー…」



昼休みになると、いつしか俺たちの指定席みたいになっているあのベンチへと向かう。



そしてそこに2人で座り、他愛もない話をしながら昼飯を食べる。



今日の昼飯は…
俺は購買のパン、彩菜ちゃんはサンドイッチだ。



「あ、水嶋くん。さっきの古典の時間、半分以上寝てらしたでしょう?」



いい天気だし、風も気持ちよくて最高だなー…と思っていたら、不意に彩菜ちゃんがそう言った。



「え?あ、あぁ……」



ヤバい…
見られてたんだ─



「いけないですよ?授業中に寝てしまっては…」



「…ごめん。」



なんか、先生に注意されるより効くんですけど…



「でもさー、4限の古典ってキツくない?歴史もそうだけど、昔の話されてもイマイチなー…」



「…水嶋くんは、古典はお嫌いなんですか…?」