鈍感王子にご注意を


「あ、玲奈ーっ♪」

すっごく美人でスタイル抜群の女性。
まるでファッション誌から飛びぬけて
きたような人だった。

「あ、この子が例の恵美ちゃんね?」

「えっ!?れっ例って「そうなのー。
可愛いでしょー?」

すると綾乃さんは腕組をして私を
下から上までじっとみる。

「そうねー。確かにすごく可愛い子だわ。
けど色気が全くないわねー。」

えっ......。

「それに...中学生みたいよ。」

そっそんなー.....。

「じゃ、さっそく選びましょっか。」

「へ?」

「へ?って服選びに着たんじゃないの?」

「いっいやいやいや。とんでもない!
わっ私なんてこんなところで服選びなんて
場違いですってば!」

私は綾乃さんから1歩ずつ逃げて行く。

けど綾乃さんは私が逃げるたびどんどん
近づいてくる。

「そのままだと...彼氏さんに逃げられちゃう
わよ?」

「え.....?」

「きっと恵美ちゃんいつも“私なんて”って
言っているでしょう?そんなのダメよ。
恵美ちゃんに私なんてって言葉は
似合わない!“私は”に変えよう?」

綾乃さん.....