鈍感王子にご注意を


今日は久しぶりに玲奈ちゃんと2人で
カフェに来た。
玲奈ちゃんは飲んでいたコーヒーを
一気にのんでテーブルを叩く。

「それはね、恵美!誠くんも鈍感
すぎるけど...恵美の色気も
足りないって事だよ!」

「色...気ですか?」

つい敬語になってしまった。

「そう!色気。」

「なっ!れっ玲奈ちゃんに色気がどうとか
言われたくないよー!」

玲奈ちゃんには絶対言われたくない!
玲奈ちゃんだってそこまで言えるほど
色気もないもん!

「よし、恵美。予定変更。今からまだ時間ある?」

「えっえっえっ?今日はずっとフリーだけど。」

「よし、さっさと紅茶飲めー。」

「えー。うそっ!.....プハーッ...飲んだ...ょ?」

すると玲奈ちゃんはすぐに会計を済まして
私の腕を引っ張って外に出た。

そして玲奈ちゃんは携帯で誰かに
電話をする.....。

誰.....?



─そしてそれから10分のこと。

私が連れてこられた場所って.....