「.....ありがとな。」
俺はブレスレットを握りながら言った。
『っ...ううん♪良かった♪
気に入ってくれて♪』
「ああ、でもなんでブレスレット?」
何秒かの沈黙があった。
だがすぐに震えた玲奈の声が聞こえる。
『ブッブレスレットだったらさ...
ずっと身につけていられるしさ.....
少しでも私のこと思いだして
いてほしくて...さ///』
玲奈.....
可愛いとこあんじゃん。
「ふっ、じゃあずっとつけさせて
もらいますよ。」
俺は腕にブレスレットを通した。
「さんきゅ。」
『ううん。私もありがとう。
覚えていてくれてて嬉しいっ♪』
受話器の向こうで今までどんな顔をしているのか
分からなくて正直不安でたまらなかった。
怖いときもあった。
だけど今は分かる。
きっと玲奈は照れた顔をして受話器を
強く握っているんだ。
「これからもずっと一緒にいような。」
そして...またこのセリフを言うときが
きたんだ.....

