悠久の祈り -春宵夢想-



「あの…、これは一体…」




訳が分からず、私の頭の中は混乱している。




「初めまして、涼さん。私は呉服屋、芳野屋の娘で七重(ナナエ)と言います」




呉服屋の娘さん…?




何故、呉服屋の娘さんが私の名前を知ってるの?




私は余計に頭が混乱し、歳三さんを見た。