悠久の祈り -春宵夢想-



「違っ…」




「もう良い!歳ぞ―――土方さんの馬鹿!」




私は彼を突き飛ばし、外に飛び出した。




「涼ッ!」




後ろから私を呼ぶ声がしたけど、私は構わず、走った。




さっき、私は彼を名前ではなく、苗字で呼んだ。




私達はもう終わりだという意味を込めて…。