悠久の祈り -春宵夢想-



「ただの町娘だ」




「じゃあ、愛してるよって何ですか?それって、あの人に向かって言ったんですよね」




「それは…」




「そうですよね。こんな憎しみに任せて人を殺して来た私よりも平凡に育った町娘の方が良いですよね」




私はたくさんの人を殺した。




そんな血染められた女よりも町娘の方がきっと良かったんだ…。