でも、私の返答を聞いた夏依さんはさらに驚いたように口をポカンと開けていた。 せっかくの美人が台なしだよ、夏依さん。 「義姉上、それって――」 「あ!歳三さんだっ!」 私は今日も出かけている愛しい彼を見つけ、夏依さんの言葉を遮ってしまった。 夏依さんの言葉は気になったけど、私の中では彼を驚かせようという悪い考えが浸蝕している。