私は咄嗟に彼の服を掴んだ。 すると、歳三さんは口付けを止め、じっと見つめて来た。 熱っぽい視線が交わる。 彼の目は愛しい人を見る目だった。 彼が私を愛してくれているように、私も彼を愛している。 「…歳三さん」 「ん?」 「愛してますよ…」 「俺も愛してるよ、涼」 私は彼の頬に手を伸ばし、自分から口付けようとした。