「少し、…待っ…てくだ…さい…、土か――、っん!」 呼吸する間もなく、また唇を塞がれた。 『よし、今度名前で呼ばなかったら、覚えてろ』 数日前に言われた言葉が脳裏に浮かんだ。 まさか、名前で呼ばなかったから…? でも、それはすぐに離れ、彼の指が私の唇を撫でる。