「ほら、そろそろ暗くなる頃だ。早く帰んねぇと、母ちゃんに叱られるぞ」 「は~い!じゃあね、涼ちゃん!歳先生!」 彼の説得で子供達は帰って行った。 「これで良いんだろ?俺達も帰るぞ」 私は土方さんに手を引かれ、歩き出した。 「さっき、私が子供達を帰したいって、何故、分かったんですか?」 彼は私の歩調に合わせ、ゆっくりと歩いてくれている。