すると、外から彼と八重子さんの話し声がした。 「帰って来た!」 私は履物を履き、庭に出た。 そこには、八重子さんと私が待ち続けていた彼が居た。 彼は私の姿に気付くと、優しい笑みをこちらに向けて来た。 「ただいま」 「お帰りなさい、ひ――、歳三さん!」 何か、間違いそうになるな…。 早くこのクセを直さないと!