すると、彼の小さな笑い声がした。




歳三さんは腰に回されている私の手に触れた。




「ありがとうな、涼」




背中越しにそんな声が聞こえた。




私は甘えるように、彼の背中に顔を擦り寄せる。




心までじんわりと温かくなるような優しい温もり…。




それを私は布越しに感じていた。