「はい。ちょっと弟の所行って来ました」




「愁さんの所かい?そりゃあ、良かったねぇ。そうだ、二人に会わせたい奴が居るんだよ。瑛司ー!ちょっと来な」




八重子さんは家の方に向かって、叫んだ。




すると、一人の青年が家の中から出て来た。




「近所迷惑だからあまり騒ぐなよ、母さん」




青年の顔に私は驚いた。