夏依さんは抱き方を翔馬に教え、拓眞を抱かせた。 二人共兄弟というだけあって、よく似ている。 「こう見ると、拓眞は夏依さん似だな」 歳三さんがポツリと呟いた。 よく見ると、確かに拓眞は夏依さん似だ。 特に鼻筋が。 「本当だ。気付かなかった」 彼は新選組の副長を務めていただけあって、一人一人をよく見ている。 大変だろうけど、私は彼のそういう所に憧れていた。