「新、桜!危ないから走るな!」




私の隣を歩く歳三さんがやんちゃな我が子達を叱った。




私達は今、あの桜の木の所に向かっていた。




箱館戦争が終結した日にあの桜の木の所に行くと彼と決めたからだ。




桜の木の下に着くと、私はその場に腰を降ろした。




「大丈夫か、涼?疲れてないか?」




「はい、大丈夫です。私も、この子も」




私はお腹を撫でた。