それしかあたしに出来る事は...ない。
「むなしくならないの?」
「?」
「そんなのむなしいじゃん。陰からって。
そんなのだめだよ!だったらあたしが
心愛のこと支えてあげるから!
だから言いなよっ。」
千尋.....
「あの.....ね─.....。」
────それから全部話した。
今日聞いた話を.....
「それ.....本当に?何かの聞き間違え
とかじゃ...なくて?」
「聞き間違えだったら...いいのにね。」
あたしは千尋に苦笑いを向けた。
「.....じゃあ、心愛は真実だと思うの?」
「え.....」
真っ直ぐな千尋の瞳。
あたしは.....どう思っているんだろう。
「わかんない。わかんないよ。」
あたしは頭を抱えた。
「噓であってほしいよ。慧のためにも。」
「心愛.....」
「でも...っもうわかんないの!
いろんなこと一気におこりすぎて。
何で.....何でよりによって梓ちゃんが...
こんなことに.....もっと悪いことして
人を騙して生きている人がいるのに...
何で梓ちゃんがって思ってたの。
なのに.....よくわかんない噂もあって...
もうあたし.....わかんない!」

