キミに送る約束~空に向かって~


─次の日だった。
朝起きて携帯を見るとメールや電話が
沢山あった。

爆睡していたのか携帯が鳴ったのも
気づかなかった。

着信履歴には
梓の母親、父親から。
それと知らない番号から何回も。

そして.....やっと待っていた
着信。梓からだった。


俺はすぐに梓の携帯に電話をかける。


コールが10回鳴ってやっと出た。


「もしもし?梓?わりー。昨日電話
でれなくてさ。昨日なんかあったのか?」

「慧.....くん。」


聞き覚えのある声。
この声って.....


「おば...さんですか?」


梓の母親だ。何で梓の携帯から...?


「どうしたんですか?梓は?」


「梓は...梓は.....いやっ.....!
いや!いやっっ!」


電話の向こうから泣き声が聞こえる。


「おば...さん?あっ梓に何か
あったんですか!?」


体がヒヤッとした。


「おばさんっっ!」


「梓が.....梓が.....」