梓の悩みにも気づかずに...
彼氏...最初から失格だったんだな。
ごめんな。梓。
ごめんな。みんな─.....
───────────
「慧.....くん。」
「ごめん。来ちゃった♪」
「.....どうして?」
梓の家まで行った俺。
やっぱり迷惑だっただろうか。
「ごめん...やっぱ今日は帰「早く!」
梓は強い力で俺の腕をつかんで家に
入れた。
「あっ梓?」
「とっとにかく部屋あがってて!
お茶持ってくるから!」
「あっああ?」
梓に部屋にあがった俺。
カーテンは締め切ったままだった。
床に転がり落ちている携帯。
真っ暗な部屋で空気も少し変に感じた。
俺はカーテンをあけた。
「...何してるの?」
お盆をテーブルに置いた梓はいつもと
違う表情で俺を見る。
「何って...カーテン閉まってたから俺が
開け「勝手なことしないでよ!」
勢いよくカーテンを閉めて明かりをつけた
梓。少し呼吸が速くなっている。
「あず.....さ?」

