キミに送る約束~空に向かって~


「いいじゃーん「お客さん!やめてください!」


あたしはその男の足にけりを入れた。


「いってえな!ああ゛!?何だよ。お前が
サービスでもしてくれるっていうのかー?」


そう言って近づいてくる男。


「近寄んないでよね!」


あたしは更にもう一発蹴る。


「っ!...この店おかしいんじゃねえの?
おい、店長でも責任者でも呼べよ!
怪我したっつーの!あー、いって。
骨折れてるかもしれねえじゃねえか!
治療費払えよ!」

「はあ?あんたが悪いんで「すみません。
うちの店員がどうかしましたか?」


店長があたしを隠すようにあたしの前に
立った。


「あー、まぢでこいつらいかれてるっつーの。
どこに客を蹴るヤツがいるかっつーの。
おい、訴えるぞ!」

「はあ?あんたがいきなり手を出してくるから
悪いんでしょう!それに「姫宮さん。
いいから...岸本さんと一旦戻ってて。」

「でも「いいから!」


店長の鋭い目つきが少し怖くなって
あたしは梓ちゃんの手をとって
裏に行った。


「心愛先輩...すみません。」

「ううん!梓ちゃん何もされなかった?」

「はい。あたしは全然.....それより
心愛先輩「姫宮さん。ちょっといい?」


いつのまにか店長が戻ってきてあたしを
呼ぶ。その途端梓ちゃんが少し
不安そうな顔をした。あたしは梓ちゃんに
笑顔をむけて店長についていく。