キミに送る約束~空に向かって~


─♪♭♪♭~♪♯


携帯が鳴ってあたしは咄嗟に携帯を
耳にあてた。


『もしもし?心愛先輩どうでした?』


梓ちゃんの可愛らしい声が聞こえてきた。


「えっとー...いっ一応慧には
言っておいたよ?」

『そうですか。良かった~。あたし
心愛先輩に憧れてて...。』

「なっ何言ってんの!?///」

『いえ...心愛先輩はひょっとして慧くんのこと
好きだったこととかありましたかー?』

「はっはひい!?」

『なんか...そんな風に見えて...。』


最近の梓ちゃんは結構つっこんで
くるよなー......


「そっそりゃあ幼馴染として大切だよ?」

『そうですか。あの...心愛先輩なら
大丈夫だと思うんですが...朝って駅まで
慧くんと一緒に来ているんですか?』

「えっ?まっまあよく会うからね...。」

『...そう、ですか。』

「だだだったらあたし時間ずらそうか?
やっぱ梓ちゃんだっていくらあたしでも
不安になるもんねー?」

『そっそんなことないんですけど...
何か...やいちゃって...はは。
恥ずかしい...。』


受話器の向こうにいる梓ちゃんはきっと
今頃顔を赤くして小さくなって
いるんだろうな。

こういう一つ一つが女の子らしくて
慧は好きになったんだろう。
本気で─。