『あたし、慧くんの家には行った事
あるんですが慧くんの家族に
会った事ないんですぅ。心愛先輩は
しょっちゅう会う事多いでしょう?
あたしも...家族公認の仲に
なってみたくて...///』
あんな照れた顔をしながら言った
梓ちゃん。
あんな顔されて頼まれたら仕方がない。
「あっ梓ちゃんのこと家族とかに
紹介したほうがいいんじゃないかなーって
思っちゃって...さっ♪」
「.....別に心愛には関係ねえだろ。」
─ムカッ
「そっそうだけど「つーか、そんなこと
どうだっていいからここ教えて♪」
......コイツめ!
「教えるもんか!あんたみたいなバカなんて
大ッ嫌い!最悪!人の気持ちもしらないで!
こっちが今までどれだけツライ思い
してきたかあんたには分かんないでしょ!」
「ツライ思いって...?」
しっしまった!
「心愛なんかあったの?」
「なっ何もないです!つっ司[ツカサ]くんに
でも教えてもらって!」
そう言ってあたしは部屋に戻った。
机の上にのっかった写真たて。
そこにはまだ幼い顔をしたあたしと慧と
司くんが写っている。
司くんこと 神楽司[カグラ ツカサ]
慧のお兄さんで大学3年生。
最近あんまり会ってないなー。

