「え!?まさか心愛ちゃんやっぱり
好きなの!?」
「そっそういうことじゃなくてね「岸本さん。」
店長が呼ぶ声が聞こえて梓ちゃんは
店長に振り向く。
「ちょっとこれ手伝ってくれるー?」
「はーい。」
そう言って梓ちゃんは店長のもとへ
走っていった。
つまりあたしと慧の2人っきり。
これはちょっとやだ。
だからあたしは着替えに行こうとした。
「心愛。お前もしかして中澤にでも
コクられたの?」
あたしの足を捕まえたように言う慧。
あたしは咄嗟に振り向いた。
「コッコクられてない!みんな早とちりすぎる!
あの弘也くんがあたしにコクるわけ
ないに決まってるでしょ?てっていうか
何で弘也くんだって...気づいたの?」
「弘也...?あっ、ああ。なんつうか...
いつも電車の中でT高の男子がお前のこと
見てたからさ。中澤はイケメンで成績優秀だし
結構うちの学校でも噂の的なんだよな。」
「へっへえー。」
弘也くんってそんな凄い人なんだ。
「ま、中澤ならお前のこと大切に
してくれるんじゃね?」
「え...?」
「まー、今の俺なら応援するぞ。」
今の.....慧?

