でもあたしは.....
「あっあっあの...「今日は心愛先輩は
あたしとデートなんですよっ。」
隣からあたしの腕を掴む子。
それはまさしく梓ちゃんだった。
「ね?心愛先輩ッ!」
「えっとー...「ですから、今日は心愛先輩
貸し出しできませんっ♪またの機会に
どうぞーっ♪」
「あっ梓ちゃん!?」
梓ちゃんはあたしの腕を掴んで
速いスピードで走っていく。
─────
「ハァ...ハァ...ハァー...梓ちゃん...
いきなりどうしたの?」
バイト先についてやっととまった梓ちゃん。
こんな小さな体のどこにそんな体力が
みなぎっているんだか...
「だって心愛先輩、困ってたじゃないですか!
らしくありませんよ?心愛先輩はいつも
何でもハッキリズバズバいうキャラでしょ?
どうしたんですか?もしかしてあの中澤さんの
事好きになっちゃったんですか?」
「そっそういうことじゃなくてね「梓ー♪」
店内に入ってきたのは慧だった。
夢中で梓ちゃんに抱きつく。
「慧くん。聞いてっ!あたしの大切な心愛先輩が
他の男にとられそうなの!」
「なっ何バカなこと慧に言ってんのよ!」
「んだよー、やっと心愛に彼氏でも
できそうなのか?いやー、幼馴染として
俺ずっと心配だったんだよなー。まあ、
良かったんじゃね?」
そっそんな簡単に流すか!?

