キミに送る約束~空に向かって~


───────...

「きゃあ///あれ弘也くんじゃんっ///」


なぜ...ここにおるんすか?


「こりゃあ、心愛のこと待ってるんでしょ?」


校門には弘也くんが誰かを待っているように
キョロキョロしてあたりを
見回していた。

千尋が楽しそうに言う。
いやいやいや。そっそれはない!


「行くかっ♪恋はするものだー♪」

「ちっちっ千尋ー!?」


そう言って千尋は隠れているあたしを
掴んで弘也くんの前まで連れて行く。


「あ、心愛ちゃん!」


あたしに気づいた弘也くんは満面の笑みを
あたしに向ける。


「どっどうしたんです...か?」

「はは、敬語か。いや、あのさ。心愛ちゃん
朝推理小説読んでるって遮られたけど
言ってたじゃん?俺も急にまた推理小説
読みたくなっちゃってさ。最近読んで
なかったんだよね。だからさ今から
心愛ちゃんにオススメの推理小説
選んでもらいたいなーって思って。」

「え!?あの「それはつまり放課後デート
ですかっ!?」


隣の千尋は自分の手を握りながら目を
輝かせて言う。


「まあ~...そうなっちゃうのかな?」


なっなっ何だってー!?


「行ってきなよ♪心愛っ♫」


千尋は隣からあたしの腕をつつく。