「まあ、心愛なら許す!どうせ時間の
問題で別れるでしょ?」
「なっ何よそれ!」
みんなが顔を見合わせながら頷く。
なんかあたし勘違いされてない?
「だって心愛は弘也くんと付き合うことに
なったんじゃないの?」
千尋は首をかしげながら言う。
ちょっとこういうしぐさが可愛くて
時には憎たらしい。っていうか...
「いやいやいや、あたし弘也くんと
ただ単に朝話してただけだしッ!
別にお互い好きとかそういう気持ちも
全然ないから!てか、何?
つっ付き合う!?ぷっ、だはははは!
ありえないからー!あたしなんかが
T高の男子と付き合えるわけないっしょ♪」
するとみんなは「そうだね。」なんていいながら
安心したようにあたしの席の前から
姿を消していく。
嵐が去ったよ.....。
でも何人かはあたしの席の前から姿を消さない。
「いやー、心愛はそういう気がなくても弘也くんは
あるかもしれないじゃんッ!」
「ないないッ!ありえないっ!弘也くんが
合コンで知り合った女の子と付き合ったこと
ないって言ってたし。」
「だったら心愛が付き合っちゃえばいいじゃん♪」
隣から千尋が面白そうに言う。
「ないから!あたしと弘也くんはそういう
関係になるつもりも確率もない!
0パーセント!はい、以上!」
.....と、ここまで強気に言っていたけど

