「てぃっT高はちょっとレベルあたしに
合ってないから今日は遠慮して
おきま─「だーめっ!それだったら
メンバー足りなくなっちゃう!
入れ!入れ、入れ!」
そう言って千尋は強引に店のなかに
あたしをおしつめる。
店内はクラシックがかかっていて
明るいカンジのお店になっていた。
「コーヒー2つねー!」
千尋は店員にそう注文して逃げれないように
奥にあたしを座らせた。
うちのクラスの女子が3人もう
T高の男子と仲よさそうに喋っている。
T高の男子は4人。
うちらはあたしたち合わせて5人。
あれ...?人数おかしくない?
「あ、あともう一人来るはずだから。」
キョロキョロしているあたしに気づいたのか
斜めに座っている男子があたしに
そう言った。
「そっそう。ありがと。」
なんかこれじゃあまるであたしが
合コンする気満々みたいじゃん。
今日はこれ終わったらすぐ帰ろっと...。
「お!来た来たー♪遅いじゃんかよ!
弘也のくせにによ!」
弘也と呼ばれた男子はあたしと一番遠い
席に座った。
「コイツ、中澤弘也。うちのクラスで
成績トップなんだぜー?」
自分のことのように弘也くんを自慢する
男子を弘也くんは睨みつける。

