「慧くん。今またあたしと付き合っていて
いいのかなーって思ってたでしょ?
そういうの気にしなくていいってば!
愛があれば何でも乗り越えられるよ♪」
「ばーか。俺はな、東大行くんだよ!」
「うそー♪東大行けたらあたしが
東大にいる慧くん迎えにいってあげる♪」
「ああ、絶対な!」
それから俺は梓の家をでて
まっすぐ家に帰った。
そして久しぶりに机と向かい合う。
さすがにバカな彼氏も梓は
嫌だろうから俺は、久しぶりに
宿題をする。
だけど......
「意味分かんね─っ。」
こんな問題ならってねえだろ。
チラッと隣の部屋から明かりがついたのが
見えて俺は携帯をとって
電話をかける。
─ブチッ
電話がきれた。
隣の家の窓があいて心愛が
怒った顔をして俺の部屋の窓に
消しゴムをなげる
俺は窓をあけた。
「いやー、悪いね♪ここ教えてくれる?」
そういって俺は問題を見せる。
心愛は最初は文句をブツブツ言うが
最後はちゃんと教えてくれる。
分かりやすいし。

