キミに送る約束~空に向かって~


「えっ!?そうか?」


つい言葉にポロッと出てしまった


「うっうん。なんか生き生きしてるっていうか...
もしかして...彼女とか出来ちゃったー?」

「.....」


司くんは、黙ったまま固まっている


「えっ!?当たりっ?」

「...ばっばーか!彼女なんかできてねえよ!
.....まぁ、好きな人が出来たけど...」

「ええっ!?ほんとに?」

「あっあぁ...けど友達ってかんじだし.....」


顔を赤くしながら司くんがモジモジ言う


「頑張れ!あたし、応援するよっ♪」

「...さんきゅ。心愛こそ受験がんばれよ。
別に毎日慧のとこ通わなくたっていいんだからな」

「うん。ありがと。けどあたしが逢いたくて
逢いに行っているだけだから...」

「ふうーん」


司くんがニヤニヤしながらあたしを見る

なっなんか恥ずかしいっ///


「いやっ、その...ね?さっ慧に会わなきゃ
勉強はかどらないっていうか...///~ッっ///」


もう自爆じゃん...///
あたし何言ってんのよ~!


「まあ、いいんじゃねえ?」

「へ.....?」

「そんだけ人の事愛せるってすげえと思うよ」

「司くん.....」

「じゃあ、またな」

「あっ、うん」


気づいたらもう家の前まで来てたんだ


「ばいばい」


司くんに手を振って家に入った