キミに送る約束~空に向かって~


「パパ!ママ─っ!」

「心愛!?どうしたの?そんなに急いで」


キッチンからママが顔を出す
パパは、ソファに大胆に座りながら新聞を
読んでいた


「今日は、夜勤がなくてね♪心愛。お茶でも
飲む?「今はいいよ!それより...
パパ達に聞いてほしい話があるの─...」


パパとママは顔を見合わせて頷く

きっともう先生から話を聞いたんだろう


「じゃあ、座りましょうか」


ママがパパの隣に座る


「あのね─.....あたし勝手だけどR大やっぱ
受けない!」

「え─...?」


ママが口に手をあてて驚く


「ごめんなさい。勝手な事言って...」


あたしは、深く頭を下げる


「あたし...ころころ変わっちゃうけど...
もう絶対決めた!あたし...パパとママと同じ
医大行く!」

「心愛─...」

「医大行って医者になって...パパと同じ道進む!」


パパとママは、黙って聞いている


「勝手でごめんなさい─...だけど...
あたし医大行きたいの!
お医者さんになって...命救いたい!
だから...お願いしますっ!」


こんなにコロコロ変わったら絶対
怒られるよね...


「心愛、頭をあげなさい」

「へ─...?」


意外にも無口なパパが口を開く


「ほんっとーにお前は、勝手で
コロコロ変わる女だな」

「う゛っ.....」