キミに送る約束~空に向かって~


「お前が一々うるせえからだ。心愛。
宗佑帰らせるから帰んなくていいんだぞ?」

「あ─、でもせっかくだし2人で話して♪
あたしも急いで帰ってやりたいこと
あるからさ」


そんな心愛は、いつもより表情が明るかった


「そうか...したら気をつけて帰ろよ」

「うん♪じゃあね」

「ばいばいー♪心愛ちゃん。今度2人で
ゆっくりお茶でも.....フゴッ」


宗佑の口を手で塞ぐ


「じゃっじゃあね」


心愛は、足早に病室を後にした


「ってえな!慧今日俺に冷たくね?」

「いつもこうだ。つーか、何の用だよ」

「何の用って慧が寂しかったら可哀想だから
来て上げたんだぜー♪」

「俺は、お前に来て貰うほど寂しくねえ」

「ふっ、相変わらず素っ気ねえなー。
まあ、俺だってそんな暇じゃねえよ。ほら、これ」


宗佑は、鞄から大量のプリントを俺に渡す


「何、これ.....?」


プリントには、いろんな教科の問題が書かれている


「課題、課題ー♪わざわざお前のために貰って来たわけ。
学校も来れねえんだからこれくらい
出さなきゃお前の悪い成績がどんどん
悪くなるだろー?だからわざわざ
もらって来てやったんだよ」


宗佑.....


「さんきゅ」

「...別に、これくらいいいってよ」


そう言いつつも宗佑は少し顔を赤くする


「何照れてんだよ」

「はあ!?誰が照れるかっーの!」

「顔真っ赤だぞ。まじキモい」