キミに送る約束~空に向かって~


「えっ?どっどうしたって「顔色悪いよ?」

「えっ、全─然ッ!ちょっと疲れてるからかな?
受験勉強とか大変だしさ...」

「あ─...心愛は、医大受けるの?」

「へっ?何で!?」

「ほら、心愛のお父さんお医者さん
なんでしょう?」

「うん─...でもまだ大学決めてなくて...」

「はあぁ─!?まだ決めてないの!?」


あたしは、黙って頷く


「早く決めなよーっ!」

「わっ分かってるって。それよりいずみは?」

「あたし?ん─...あたしはね...」


良かった...なんとか話を変えれた


「春から就職するんだよね」

「へ─...そうなんだ」

「うん。うちの家さ...大学行けるほどお金
ないんだよね─...」

「え.....」


つい言葉を失くしてしまった
いずみの家がそんな家庭だったなんて知らなかった
泊めて貰った時もとてもお金に困っている
家には、見えなかったし...


「ふふ、そんな顔しないでよっ!あたしだって
大学行きたかったらバイトしながらでも
行くよ?ただあんまり家族に迷惑
かけたくないんだよね」

「いずみ.....」

「ほらっ!もうバス停まで来たよ!じゃあ、
これからも宜しくね♪」


いずみは、そう行って夜空の下消えていった─...