『心愛の名前の由来はね、心から愛するで
心愛なの。最初は、変とか言われた事も
あったんだけどママのお気に入りの
名前なのよー。心愛がいつか誰かを
心から愛して...誰かに心から愛されたら
いいなーって思ってつけたのよ』
心愛.....あたしの名前.....
「司くん.....」
「ん?」
「ありがとう。あたし、司くんの事
好きだよ」
「は?///」
「そっその...恋人とかに言う意味の
好きじゃなくて.....家族...みたいな...?」
何か言っていて恥ずかしいッ...///
「ふっ、俺も好きだよ。ほら、行って来いよ。
俺は、幸せそうに笑っている心愛が
一番好きなんだから」
司くん.....
「ありがとうっ!司くんッ!司くんは、
お兄ちゃんだよ♪」
司くんは、一瞬驚いたような顔をしたけど
すぐに笑って見せた
「ああ、気をつけてな」
名前の通り...あたしが慧を心から
愛してみせよう─.....
「ハァッ.....ハァッ.....」
息を整えながらまた病室に入る
また病室には慧しかいなかった
慧は、夕日を見ていた
燃えるように輝く夕日.....
「んで...来るんだよ」
そっぽを向きながら言う慧
そんな慧にかける言葉が出てこない...

