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「本当に大丈夫かよ?」
『ゲホッゲホ...大丈...夫。ごめんね。
慧くん.....』
「いや、いいって。なんかあったら
電話しろよ?すぐかけつけるから。
俺なんて別に学校どーでもいいんだし。」
『ふふ、ありがと♪...でも大丈夫。
慧ちゃんは、学校に...ゲホッ...
集中して。勉強ちゃんとしなきゃね?』
「そうだな。じゃっ。」
梓は今日風邪をひいたらしい。
俺も今日は1人通学ってことか...。
「行ってきまーす。」
俺は、家を出る。
今日は梓と電話をしていて少し時間が
遅くなってしまった。
「行ってくるねー。」
隣の家から声が聞こえる。
みると心愛が家から出て着た。
「あれ?何で慧この時間なの?」
「お前こそ急に遅くしたよな。」
「あー、準備時間かかっちゃって。」
「そうか。久しぶりに後ろ乗ってく?」
俺は、自転車の荷台を叩いた。
「ううん。梓ちゃんに悪いからいい。
じゃ。」
心愛は自分の自転車をだして
乗っていこうとする。

