「隣の人は、移動した。迎えの人は、
知らね。斜めは親が来てるとかで車椅子
乗ってどっか行った。あと端の2人は、
風呂でも行ったんじゃねえの?」
「そう.....」
すると急に慧が頭を抱える
「なあ、何でさ、来た?」
「さと...「もう来るなって言ったじゃねえか─。
...んで来るんだよっ──」
「そんなの...逢いたかったから来たに
決まってるじゃ「俺は、会いたくねえんだよ!
いい加減分かって俺の気持ち分かってくれよ!」
病室に慧の怒鳴り声が響く
耳がキンキンする。痛い.....
胸が痛い.....
視界がぼやけてくる
だめ─っ!今泣いたら慧にウザがられる...
それを見て慧は、またため息をこぼす
「あのさぁ、これ以上お前の事泣かしたく
ねえんだよ。傷つけたくねえって...分かってくれ。
頼むからしばらく顔見せないでくれねえか?」
ほら─、嫌われちゃったよ.....
「さと「じゃあ、その間に心愛貰って良いって事だろ?」
「は.....?」
後ろから急に抱きしめられる
誰かなんて見なくても分かる
「そういうことだろ?」
司くんだよ─.....
「別にそう言う事言ってるんじゃ「じゃあ、
どういうことだよ」
慧は、チラッとあたしを見て舌打ちをする
「はあ...勝手に2人でいればいいだろ。
別にもう心愛なんていなくていいよ!」
「っ!慧、お前最ッ低だな!」
司くんは、あたしの腕を掴んで強引に
病室から出る
どうしてこう...上手くいかないかな...

