『慧、来ちゃった♪』
『慧ーっ!今日は宗佑くんと千尋も
一緒だよ♪』
『いずみも一緒だよー』
『クッキー焼いて来ちゃった』
あたしは、この一週間毎日病院に通った。
けど返ってくる言葉は.....
「帰れよ」
日に日に冷たくなる慧の態度
「あたし...ほんとに慧の支えになって
いるのかなー?」
放課後、あたしと千尋と宗佑くんの3人で
校門で立ち話をしている最中つい
ぼやいてしまった
「心愛.....」
千尋が心配そうな顔であたしを見る
「あっ!わ、忘れてー!つい声に出しちゃった
だけだからっ!」
そう言うが千尋と宗佑くんは、顔を見合わせる
「心愛ちゃん。毎日病院通うの大変だろ?
最近痩せたし....毎日行かなくても
いいんじゃない?俺も病院行くしさ」
「うん、あたしも行けるよ?」
千尋と宗佑くんが言う
「...ありがとう。けど...やっぱあたしが慧に
会いたいんだよね。いつも嫌でも顔見ない日なんて
全くなかったからさ...会わない日なんて
有得ないっていうか.....」
「心愛.....がんばっ!だったらどんな毒はかれても
行ってきな!」
千尋.....
「そうだな!やっぱ心愛ちゃんが行かなきゃ
慧も毒吐く体力もなくなるだろ!
ほら、行って来い!」
宗佑君と千尋が背中を押してくれた
「ありがとッ!行ってくるね♪」

