キミに送る約束~空に向かって~


──────────.....

「慧、会いに来ちゃった」

「.....」


翌日の放課後、あたしは、早速慧のお見舞いに
来た。だけど慧は、そっぽを向いたまま
振り向かない


「ケーキ買って来たんだ♪新商品だってー。
じゃっじゃじゃーん♪抹茶ケーキ!」

「.....」

「まっ抹茶と行ったらやっぱお茶だよね♪
ねっねえ、知ってる?うちの学校の
茶道部の先生ねー、ぎっくり腰で
学校休んでるんだよー?それで来た
代わりの先生が超ウケてー「何で来た?」

「へ...「何で来たっつってんだよ!」


慧の鋭い視線が痛い


「何でって.....会いたいから...「俺は、
今誰にも会いたくねえんだよッ!」


─バンッ


慧がベッドを叩く
そのまま両手で顔を覆う


「帰ってくれよ.....」

「でも「帰れつってんだよ!」

「っっ.....」


何で.....何で.....


「やだ.....ょ。帰りたく...なぃ」

「帰って...くれ。.....俺、これ以上お前の事
傷つけたく...ねえんだ─っッ!」

「っ─...分かっ...た。また...来るね?」


ケーキの箱をそっと閉めてあたしは、病室を
後にした

急にまた視界がぼやけてくる

また失敗......


だめだなあ─...あたし...