心愛は、黙ってうつむく
「わりー...良い過ぎた。けど、親にはさ、
負担かけさせたくねえじゃん。
.....親孝行できねえなんて
かっこわりーだろ?」
「...分かるよ?慧の気持ち。けど
命には変えられないよ。だからちゃんと
今は黙って言う事聞いて治療することが
今出来る一番の親孝行でしょ?」
「.....」
心愛は、鞄を取って立ち上がる
「また.....来るね」
そう行ってカーテンをゆっくり閉めた
「あ.....今日は、帰ります。じゃっ」
「心愛ちゃん。ありがとう」
母さんと心愛の話し声が聞こえた
俺は、黙って夕日を見つめる
燃えるように夕日は、輝いていた
こんな綺麗な夕日.....
今は、見たくなかった

