キミに送る約束~空に向かって~


ふふっといずみが笑う


「ありがと。でも心愛だって十分可愛いじゃん」

「えっ!?そんな事ないっ」

「ええ?可愛いよ。一目見てそう思ったもん。
実物の方がやっぱ可愛かったけどね」


へ─.....?


「あ、慧くんの待ちうけたまたま見ちゃって」

「そっそうなんだ.....」


もしかしてやっぱりいずみって....


「言っとくけどそれはないからね」

「へっ!?」

「心愛、あたしが慧のことすきだって
勘違いしているでしょう?
言っとくけどその気なんて全くないから。
最初は結構カッコよくていいなーって
思ったけど中身最悪!ただの子供!
あたしは、もうちょっと大人びた人が
すきだからさ。それに.....」

「.....?」

「心愛みたいな彼女がいる男に敵う子なんて
きっといないわよ」

「そっそんなことないよっ///」

「ふふ、心愛真っ赤ー♪さ、行くか」

「へ?」


いずみが立ち上がる


「どーせ泊まる場所なんて考えてないんでしょ?
だからのこのことあたしにこうして
着いてきているんじゃないの。ほら、
うちにおいで。一晩泊めてあげるから」

「いっいいの!?」

「その代わり今日一晩うちで泊まったら
ちゃんと明日家に帰ること。分かった?」

「.....うん」

「返事が小さいっ!分かった?」

「はっはい.....」


その晩あたしは、いずみの家で
一夜を過ごした

いずみの両親もほんとに優しくて
楽しい夜だった