あたしといずみさんは近くの公園の
ベンチに座る

いずみさんは缶コーヒーをゴクゴク飲む


「飲まないの?」

「あっ、じゃっじゃあお言葉に甘えて」


─プシュッ


「ねえ、慧くん元気?」

「ゲッゲホゲホ...えっ?はっはい」

「ちょっ、大丈夫!?」


急にむせたあたしを心配するいずみさん

ていうか...慧くんって今...言ったよね?
慧の心配なんかしてるし...
もしかしていずみさん.....


「ねえ、姫宮さん。そろそろ敬語やめて」

「えっ!?」

「あたし達同い年なんだから敬語必要
ないと思う」


あ、そういえばそうだった。
すっかりそんな事忘れていた

いずみさんはすごく大人っぽいし....


「いずみさんじゃなくていずみでいいから」

「でっでもバイト先では先輩ですし「じゃあ、
先輩からの命令。普通にタメ口で喋って。
そのほうがあたしもやりやすいしさ」

「じゃっじゃあ.....分かった」

「うん♪それでよし」


いずみさ...いずみがまたコーヒーを飲む


「ん?どうかした?」


あたしの視線を不思議に思ったのか首を
かしげる


「いや、そのっほんとに綺麗だなーって思って」

「ええ?誰がよ」

「いっいずみさんに決まってるじゃないですか!
あ゛.....」


いずみがあたしを睨む


「いずみがいずみが──っ!」